仕入れに係る消費税額の控除

 

 消費税の課税事業者は、課税期間中の課税売上に係る消費税額から、その課税期間中の課税仕入等に係る消費税額を控除した金額をもって納付すべき消費税額とします。

 この「課税仕入等に係る消費税額」は実額計算するのが原則ですが、一定の要件を満たす中小企業者は、実額計算でなく「課税売上に係る消費税額」に「みなし仕入率」を乗じた金額をもって 「課税仕入等に係る消費税額」とみなす「簡易課税制度」の特例の適用を受けることができます。

 

本則課税(原則課税)の計算方法

 

 本則課税による消費税の計算(課税売上割合が95%以上の場合)は、次の算式により計算します。

納付すべき消費税額 = 消費税 + 地方消費税


消費税 = A- ( B + C )
A = 課税売上高(税抜) × 4%
B = 課税仕入高(税込) × 4/105
C = 外国貨物の引取に係る消費税額

地方消費税 =消費税 × 25%

 課税売上割合が95%以上、かつ、課税売上高が5億円以下の場合は、上記算式のとおり「課税仕入等に係る消費税額」の 全額を控除できますが、課税売上高が5億円超又は課税売上割合が95%未満の場合は全額控除でなく、 個別対応方式又は一括比例配分方式により課税売上に対応する「課税仕入等に係る消費税額」を控除します。

 

簡易課税の計算方法

 

 簡易課税による消費税の計算は、次の算式により計算します。

納付すべき消費税額 = 消費税 + 地方消費税


消費税 = A - B
A = 課税売上高(税抜) × 4%
B = A × みなし仕入率

地方消費税 = 消費税 × 25%

※ 「売上に係る対価の返還等の金額」がある場合は、上記Aから「対価の返還等に係る消費税額」を控除します。

 

みなし仕入率

 

 簡易課税制度の「みなし仕入率」は、事業区分に応じ次の「みなし仕入率」を適用します。

事業区分該当事業みなし仕入率
第一種事業 卸売業 90%
第二種事業 小売業 80%
第三種事業 製造業等 70%
第四種事業 その他の事業 60%
第五種事業 サービス業等 50%